モヒカンダイアリー「アップル通信」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

     夏のひこうき雲のsummercontrail(略して左近)が書いています。

はてなポイントで投げ銭投げ銭リンク設置について

 | 

2007-02-15

「うそ」といわゆる同調圧力について 「うそ」といわゆる同調圧力について - モヒカンダイアリー「アップル通信」 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「うそ」といわゆる同調圧力について - モヒカンダイアリー「アップル通信」


 明治学院大学・長谷川一の書評ブログ: 『自白の心理学』浜田寿美男(岩波書店)が面白かった。

 前半は知っている話だったのだが(それでもうその自白は例外的という素朴な常識的理解こそ、うその自白をせざるをえなくなった当の無実の被疑者の心理過程からかけ離れているのだ*)という視点は強調してしすぎることはないだろう)、以下の部分はやや新鮮だった。はてなブックマークのコメント欄には引用しきれなかったので、内容の性質上ここに引用したい。

うその自白について些細な分析を施す浜田の視点の基本にあるのは、「うそ」にかんするひとつの認識である。うそとは一般には、自分勝手な思いで自己の利益のために他者にたいして積極的に虚偽の情報を与えるものという理解であるだろう。「うその個体モデル」である。浜田によればその対極として「うその関係モデル」があるという。つまり、周囲の誰もがあることを一致して確信しているとき、あるいは少なくともそのように見えるとき、他者と対立することを避け、他者に同調してじぶんを偽るのである。そして、あらゆる「うそ」は、この両極のどこかに位置するのだという。

明治学院大学・長谷川一の書評ブログ: 『自白の心理学』浜田寿美男(岩波書店)

 なるほど

 ただ、自己の利益のために他者に対して積極的に虚偽の情報を与えることと、他者と対立することを避け、他者に同調してじぶんを偽ることは同時に並立し得ると思う。つまり、「うその個体モデル」と「うその関係モデル」の性質を兼ね備えた「うそ」もあり得る。

 さらに、「うその関係モデル」が前提とするうその機能を逆手にとろうとして、他者よりもじぶんが優れている、周囲とは異なるという虚偽の情報を、他者に与えることで、自己の利益をはかるという「うそ」もあるだろう。どちらかといえばこれが「うそ」に対する一般の理解(≒「うその個体モデル」)かもしれない。優越感ゲーム内での幼稚な戦略というか。


 そういえばこのモヒカン族グループのキーワード「ムラ社会宣言」の説明を少し変えようと思っていた。

 「差異」の項だが、現在

お互いの差異は努力で埋めることが出来ます。自分が良いと思ったことを積極的に人に対して行いましょう。

*

 という記載がされている。しかし合わせ鏡であるモヒカン宣言では

お互いの違いを確認することで、我々はつながります。「自分らにとって良いから他の人にも良いはずだ」とは思いません

*

 とあるので、たとえば


 お互いが違わないことを確認することで、我々は安心します。


 などの表現はどうだろうか。そういえばテレビのアニメ番組「サザエさん」の(比較的新しい)曲でもそういう内容の下りがあった。

トラックバック - http://mohican.g.hatena.ne.jp/summercontrail/20070215
 |